先日2016年前半の成績とそこから見る斎藤佑樹復活の可能性について
書かせてもらいました。
▼前回の記事
斎藤佑樹、2016年前半の成績。今年こそ復活?
前回の記事の中で大学時代に、フォームを崩したと記載しました。
こちらも成績から見えてくるものがあるかも知れないと思い、
今日はその辺について調べてみたいと思います。
鳴り物入りで入学した1年時
2007年、早稲田実業学校高等部からエスカレーターで早稲田大学教育学部社会科社会科学専修に入学。
もちろん、野球部に入部。背番号は16。
入学直後に開幕した東京六大学野球春季リーグ戦でいきなりの開幕投手を任され、東京大学相手に勝利を収めます。
1年生春の開幕投手での勝利は80年振りだったそうです。
これで相手が慶応だったらさらに盛り上がっていたことでしょう。
この後もリーグ戦でチームの10勝のうち6勝に絡む大活躍で1年生投手としては
史上初となるベストナインにも選ばれました。
第56回全日本大学野球選手権大会では2回戦・準決勝・決勝の3試合に登板。
チーム33年ぶりの優勝に導き、1年生では史上初めて最高殊勲選手(MVP)に選出されました。
アメリカで開催された第36回日米大学野球選手権大会日本代表に選らばれます。背番号は20。
日本チームは敵地開催で初の優勝。斎藤佑樹は第3戦に先発して勝利。
日本代表の1年生投手としては史上初の勝利投手となりました。
その後の東京六大学秋季リーグ戦でまたしても開幕投手を任されます。
相手はまたしても東京大学。
ここでも勝利投手となり、1年生投手が春秋ともに開幕戦の勝利投手となるのは80年振りでした。
チームとしても3期連続の優勝。
斎藤佑樹個人は防御率0.78で最優秀防御率賞、2季連続のベストナイン、4勝でリーグ最多勝。
与四死球率も1.55(57.2投球回で四死球10)でリーグ最少。
やはりここは斎藤佑樹、甲子園優勝後も燃え尽きず、勢いそのままって感じですね。
まだまだ持ってます。いや、持ち過ぎです。
安定の2年時
第4回世界大学野球選手権日本代表に選ばれる。
優勝こそ逃したものの日本は第2位。
秋季リーグ戦より背番号を「1」にして自己最多の7勝でリーグ最多勝を獲得。
チームも2季ぶりの優勝を飾りました。
斎藤佑樹は3度目のベストナインに輝きます。
まだ持ってます。持ってます。
春はよかったが、秋はおや?の3年時
春季リーグでは4勝2敗で最多勝と最多奪三振を獲得するも秋季リーグでは3勝2敗とイマイチな成績。
チームも優勝を逃す。
夏は第37回日米大学野球選手権大会。またまた日本代表に選出。
※余談ですが、この時の日本代表の投手陣のそうそうたる顔ぶれ
後に全員がプロ野球選手になってるんですね!
秋季リーグ終了後は早稲田大学野球部第100代主将に就任します。
なんか、またしても100代とかキリ番取っちゃうあたりが斎藤佑樹ですね。
けど、この年の成績としてはあれ?まだ持ってます?といった状態に感じます。
自身、この年は速球を求めてフォームを崩してしまったと語っています。
今思えばこのあたりから何かちょっとずつおかしくなっていたような気がしますね。
結果、肩に負担のかかる投げ方になってしまっていたのではないでしょうか。
また、この年は大学入学以来初のノンタイトルだったんですね。
なんとかまとめた4年時
秋季リーグは50年振りの早慶優勝決定戦が行われ、そこで先発した斎藤佑樹は8回途中までノーヒットノーランの好投し、早稲田大学が優勝。
つづく神宮大会でも1回戦から決勝まで登板し、早稲田大学の初優勝に貢献しました。
主将である4年時にリーグ優勝に大学日本一で締めくくれたのは良かったのじゃないでしょうか。
また、この年だけのタイトルはないものの、大学4年間通じて30勝300奪三振を達成(史上6人目)し、史上初の世界大学野球選手権大会と日米大学野球選手権大会に大学日本代表として4年連続選出される快挙を成し遂げました。
ただ、個人的には30勝300奪三振は1、2年時の貯金が大きく、チームの優勝に関しては後にそれぞれドラフト1位でプロ入りする大石、福井の両投手を始め、チームメイトに恵まれたことが大きかったように感じます。
まぁでも、プロでやってくには運もかなり必要ですからね…
斎藤佑樹の個人成績は4勝3敗、29奪三振。
奪三振に関しては一番多く取った3年時(60)の半分以下だったのです。
最後、キレイにまとめたからこそスカウトにも評価されたのではないでしょうか。
でもこのときもまだ本来の力が取り戻せてない気がします。
まとめ
大学時代の成績を見てみるとやはり3年の夏過ぎからちょっとおかしくなったような気がします。
確かに高校時代は球速も速い方でしたが、持ち味はコントロールとキレ。
あとは冷静さだったと思います。
大学時代に何があったのかはわかりませんが、このときに自分本来の持ち味を見失わなければプロに入ったあとも十分活躍できたし肩も壊さなかったんではないかと思います。
ただ、肩を壊したのが若いうちで、日本ハムからも見放されないうちで良かった。
今年は球速があまり出ていないけど、抑えられてるし、昔を思い出してきているのではないでしょうか。
まだ登板回数が少ないものの今年こそは復活できるのではないかと期待しています。
ではまた!