先日、2016年のベストナインが発表されましたね。
パリーグ投手部門では本人もビックリの大谷翔平選手のW受賞もあり、
ベストナインについて「ん?」と思うところが多々あったので
ちょっと調べてみました。
ベストナインとゴールデングラブ賞の違い
どちらも毎年発表されていますし、何となく違いはわかったつもりでは
いるものの、ちゃんとした違いって調べたことありませんでした。
いい機会なのでちょっと整理を。
・大まかな違い
ゴールデングラブ賞 = 守備に特化して活躍した選手を選出
ベストナイン = 走・攻・守の総合で活躍した選手を選出
・どのように選ばれるか
⇒どちらも記者による投票
・投票権のある記者とは?
⇒どちらも”日本の報道機関(新聞社、通信社、放送局)のプロ野球記者で、5年以上の取材キャリアを持つ者。”
やはり、違いは守備か総合かが大きいみたいなんですが、ベストナインは
NPBの主催、ゴールデングラブ賞は三井物産の主催となっており、正式名称も
「三井ゴールデン・グラブ賞」なんですね。
他にも沢村賞も主催は読売新聞だったり、NPB以外が主催している賞はいくつかあるようです。
※Wikipediaより引用
選考基準
今回一番気になったところはここです。
具体的に言うと、投手としての大谷翔平は今年そんなにすごかったか?
というところです。
確かに今年は球速もNPBの最速記録を更新したり、抑えで登板したりと
インパクトはありましたが、勝ち星としては10勝なんですよね。
投球回数としても規定回数に達していないので、投手としての個人成績
として、一番を取るにはちょっと物足りない気がします。
では選考基準っていったいなんだろうというところですが、
他の個人タイトルと違ってベストナインやゴールデングラブ賞は
特になさそうです。
あくまで記者の個人的主観のようですね。
と、いうことは「どれだけすばらしい成績を残したか」ではなく
「どれだけ話題性があったか」が重要だったのではないでしょうか。
比較
前項で「成績<話題性」だったのでは?という仮説を立てたので、
実際に比べてみました。
パ・リーグ最多勝の和田毅投手と最優秀防御率の石川歩投手。
【ベストナインの投票数】
大谷:111
石川:69
和田:61
やはり大谷選手は断トツでしたね。
【勝利】
大谷:10
石川:14
和田:15
投手の成績としては一番評価されるところかと思いますが、大谷選手は
他2選手と比べると少ないですよね。
【勝率】
大谷:.714 ※規定投球回数未達
石川:.737
和田:.750
規定に達していないとはいえ、かなりの成績ですね。
【防御率】
大谷:1.86 ※規定投球回数未達
石川:2.16
和田:3.04
こちらも素晴らしい成績です。
規定に達していないのが残念ですね。
【完投】
大谷:4
石川:5
和田:2
少ない勝ち星の中ではかなりの成績ですね。
【完封】
大谷:1
石川:3
和田:1
完投と同様。
【奪三振】
大谷:174
石川:104
和田:157
これは投球回数が少なくて逆にすごい成績ですね。
まとめ
上記の通り、成績を並べて見るとよくわかりますが、
大谷選手は勝ち星数こそ少ないものの、その他の成績自体も素晴らしい。
それどころか投球回数が少ないのにすごい!!という成績でしたね。
疑ってごめんなさい。
記者の投票数が断トツ1位になったのはシーズンをフルで投げていたら…
という期待値+日本最速の更新での話題性といったところだったのでしょうか。
つまり、「成績+話題性(インパクト)」だったんですかね。
自分の中で納得したので今日のところはこのへんで。
大谷選手のますますの活躍を願っております。
では!